こんにちは。クイナです。
今回は、相沢沙呼さん著書の『invert 城塚翡翠倒叙集』を読んでの感想をまとめていきます!
タイトルの「invert」の意味を簡単に説明すると、『ひっくり返す』
「逆転する」や「反転する」という言い方もあるみたいですね。
とにかく、本書を読むと「反転する翡翠ワールド」から抜け出せなくなりますよ(笑)
前作もそうでしたが、大どんでん返しのシーンが爽快すぎてたまらないです。
私が推理小説にハマった1冊でもありますね♪
それではさっそく本題へと行きましょう!
概要

講談社公式サイト⬇
あらすじ
すべてが、反転。
引用:公式サイトより
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聞く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪会のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?
ターゲットは3人。
いずれも他殺だなんて思わないほど計画な殺人にも関わらず、城塚翡翠の登場によって…。(笑)

あっ、城塚翡翠来ちゃった。犯人のみなさん残念でした。(笑)
逆転のチャンスでイチロー選手が打席に立っているくらいの安心感♪(笑)
しかし、「綿密な犯罪計画」による犯行なので、さすがの翡翠も苦戦するんですよね。
そのハラハラ感がたまりません。
ここまで悩む翡翠は珍しいくらいです。
その中で、どのように事件の解決をしていくのか…。

今回の犯人は手強いぞ…。
でも、でも、でもですよ、マズい状況かと思われた矢先に、城塚翡翠ワールドの炸裂なんです。(翡翠の言葉遣いが出てしまっている。笑)
何ということだ。
お手上げな状況だったではないか。
どれくらいお手上げだったかというと、
『野球の9回ウラ、7対0で負けている』くらいお手上げです。(笑)

みなさんも野球の試合を想像してみてください。
試合は9回ウラ、得点は7対0。ここまでノーヒットのチームに逆転の可能性はあると思いますか?
99.9%ひっくり返ることはないですよね。
誰もが諦めてしまう状況…。
1点や2点を取ることができて、7対2で試合終了はありえるでしょう。
とはいえ、負けることに変わりはありません。
しかーし!
城塚翡翠ワールドは、そうは行かないんですねぇ♪
あれあれおれ?
7対0で負けていたはずが、いつの間にか反転。
7対0で勝っているではありませんか!!!
得点を取り返して、「8対7の大逆転勝利!」ではなく、7対0の勝利へとひっくり返ってしまうのです…。(笑)

翡翠の力、恐るべし。
私なりのジャンル決め⬇
『チートキャラ城塚翡翠の犯人残念でした系ストーリー』(さらなる続編が楽しみすぎる♪)
かなりまじめに考えました。(笑)
城塚翡翠のファンです。(笑)
物語のボリューム

伏線を丁寧に回収していくので、それなりのボリュームがあります!
著書の相沢沙呼さんもTwitterの方で、「一作のボリュームが凄まじい」とおっしゃっています!
やはりボリュームがあると、その分濃い話になっているので読み応えがありますね♪
散らばったパズルが徐々に見つかっていく感じが本当に楽しいです。
話の先が気になりすぎて3時間〜4時間で読み終えてしまったと思います(笑)
描写や用語

はじめに、
タイトルにもある「倒叙」の意味について⬇
物事の時間的な流れをさかのぼって記述すること。対義語は「叙述」。
引用:ニコニコ大百科より
犯人側の視点で記述された、推理小説の形式。「倒叙形式」「倒叙ミステリー」とも。
「犯人側の視点で記述された」という点がポイントですね。
初めにドドンっ!と犯人が登場するので、そこからの事件解決がおもしろすぎる…♪
また、難しい言葉はほとんどなく、非常に読みやすいです。
前作の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』もそうでしたが、とても丁寧で理解しやすいように書かれているので、推理小説が初めての人にもおすすめかも知れません♪
ドラマなどによくある「事件現場の回想シーン」
本書でも読んでいるだけで、その映像が頭の中で見える感覚になります♪
登場人物の名前が特徴的なところもおもしろいですね。
そもそも、主人公の「城塚翡翠」という名前が特徴だらけじゃないですか(笑)

翡翠の言葉遣いにもハマってしまう♪
個人的な感想

ただただアニメ化を希望する者…。(笑)
相沢沙呼さんのほかの作品に「小説の神様」があります。
実写映画化もされた作品です!
(公式サイト)⬇
小説の神様も読ませていただきましたが、実写化はとても嬉しいことですね♪
ただし!
本書の城塚翡翠を再現するためには、日本が誇るアニメーションで再現していただきたいのです。(笑)
私の個人的な意見にすぎませんが、城塚翡翠の華麗な姿は実写では限界があるのでは。
そこで立ち上がるのが、アニメの力!!!

映像として見てみたい!
すみません。ただただ個人的な願望でした。
(私のように思う人は少なくないはず。笑)
著者 相沢沙呼さんの想い

勝手に相沢沙呼さんの想いを考えましょう。
本書で描かれる城塚翡翠の言葉を少しご紹介⬇
推理小説は、推理を楽しむよりも、驚くことが目的となって読まれているんじゃないでしょうか。意外な犯人に意外な結末。推理小説といいながら、驚きの犯人や意外な結末さえ示せれば、探偵の論理なんてどうでもいいのです。
相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』講談社(2021)
この後にも城塚翡翠の言葉が並びます。
私はこれを読んだ時に、相沢沙呼さんの想いがギュッと詰まっているなぁと感じました。
というのも、SNSが浸透した世の中で、あれやこれやと言いたい放題の人もいるじゃないですか。
もちろん、読者それぞれの考えがあって良いと思うのですが、それがSNSを通して一つの要求に変わってしまっているというか…。
⬆相沢沙呼さんのツイートを見ると、批判する人は何だかなぁと思ったりします。

作品そのものを楽しみたいね♪
私は基本的に何でも面白く本を読む派♪
小説って本当にものすごいパワーを持っていますよね。
自分が体験できない物語を疑似体験させてくれるんですよ?
作家のみなさんには感謝しかありません♪
私の勝手な意見でした。
アニメ化を熱望

上記でも述べさせていただきましたが、映像化するのであればアニメ化一択。
実写化もするのであれば、順番的にアニメ化→実写化が理想。
米澤穂信さんの小説「氷菓」は、京都アニメーションの手によってアニメ化されましたが、かなりの人気を誇っています♪
ほかにも、小説ではないですが、
新川直司さんの漫画『四月は君の嘘』もアニメ化されてすごい反響がありました♪
アニメ放送前のPV⬇
日本が誇るアニメ、魅了される音楽、そしてプロの声優さん。
これは釘付けにならざるをえません(笑)

小説や漫画を読まない人にも、アニメなら作品のおもしろさを伝えることができる♪
もちろん、城塚翡翠を映像化するにはアニメ化しか考えられません!(笑)

本を読むのはちょっと苦手で…。
⬆このように、本を読むことが苦手な人にも城塚翡翠ワールドを届けるには、アニメ化でしょ♪
やはり、『実写化はしてほしくない』という声は少なからずあります。
その声が届きますようにと願う人がここに1名…。(笑)
最後になりますが、
本当に勝手な意見を述べせてもらいました。
映像化する前提で話を進めていました。(笑)
そのくらいおもしろい作品となっていますので、まだ読んでない方がいましたら、ぜひ読んでみてください♪
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