『勉強(読書)量は幸福度に関係していない?』というテーマでお話していきます。
結論としては、勉強(読書)量は幸福度に関係していない!(参考にした論文はこちら)
ではもう少し詳しく見ていきましょう!
勉強量は幸福度に関係していない

論文を見てみると、たしかに読書量は幸福と関係していないと記されています。
その対象者はというと、
- イランのエスファハーン医科大学の学生
- 263の学生の中から100人を抽出
⬆このような感じ。
◯研究結果は以下の通り
- 勉強量が5時間未満の学生は68.8%、10時間以上は2.5%
- 学生の65%は幸福度(高)、35%は幸福度(中)
- 幸福度と勉強量に有意な関係はなかった
ということで、医科大学の学生を対象にした結果、勉強量と幸福度には関係なし。
学生以外を対象にすると?

おもしろい研究だけど気になるところもあるぞ!
『勉強量と幸福度には関係なし』といっても学生以外、たとえば社会人はどうなのか気になりませんか?
(もしかすると社会人を対象にした研究もあるかもですが、私の力では及ばず…。)
⬆︎こちらの2人をイメージするとどうですか?
何となくではありますが、特に幸福度に差はないような気がします。

2人を勝手にイメージしてみても、たしかに幸福度は変わらなさそう。
日本人の勉強時間は?

『対象者の勉強時間が5時間未満』というのは、最低で何時間なのだろう。
医科大学の学生ということは5時間未満とはいえ、少なくとも2〜3時間はやってそう。(勝手なイメージ)

勉強時間が1時間以内という学生はいなさそう…
ところで、日本の大学生の勉強時間を聞いたことはありますか?
日本の大学生の平均勉強時間(授業時間を除く予習・復習・論文などの勉強)は、1日平均「49.6分」です。
引用:co-media『これが世界の大学生の勉強時間だ!気になる日本の学生は…?』より
大学生の勉強時間は約50分。では社会人の勉強時間はというと…
15歳以上の有業者→学習・自己啓発・訓練(学業以外) 合計時間6分
出典元:「平成28年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)

勉強時間6分?
待てよ、何かの間違いか?
ほかの記事でも6分という数字が出てくるので「自分で確かめたろっ!」と思ってデータを見てみることに。嘘だと言ってくれと思いながらも目をこらしてみると、たしかに「6分」という数字が。
ちなみに読書の平均時間も載っていました。その時間はなんと6分。私の見間違いでなければ、勉強時間と同じ。
んー。勉強時間が幸福度に関係しないとはいえ、何だか少なすぎる気が…。
国別幸福度ランキングから考えてみる

さて、何かと話題になる国別幸福度ランキング。
国連が2021年3月20日に発表した『World Happiness Report 2021』によると日本は56位。
昨年は62位なのでランクアップ。それでも低いですね。
幸福度ランキング1位『フィンランド』の勉強時間は?
フィンランドは幸福度ランキング4年連続1位だそうです。
では、フィンランドの勉強時間はどうなのでしょうか。
⬆こちらの記事を参考にさせていただきます。
具体的な数字はわかりませんが、ほかの外国に比べて勉強時間はそこまで多くないとのこと。やはり勉強量が幸福度に関係していないというのは確実っぽいですね。
まとめ
『勉強(読書)量は幸福度と関係していない?』というテーマで話してきました。
それらをまとめると、
勉強量と幸福度に関係がないとなれば「勉強しなくてOK」という発想になってしまいますね。
しかしながら、読書をする人は年収が高いというデータもありますので、勉強(読書)はしなくてもいいよねという話にはなりません。
また、今回参考にした論文によれば『勉強量はうつ病のリスクを抑える』という結果も。
幸福度には関係ないとしても、読書で年収アップとうつ病対策になるのであれば、実質的に幸福度は上がるのでは?
コメント